中村勘九郎&七之助、18年目の巡業公演「こんなに続くとは思っていなかった」 3月から全国12カ所で公演

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(41)と中村七之助(39)が14日、「春暁特別公演2023」(来年3月6~23日、東京・北とぴあさくらホールほか全国12カ所)のオンライン取材会を行った。

 2005年から始めた中村屋一門恒例の全国巡業で、来年はトークショーと「元禄花見踊」「仲蔵狂乱」「相生獅子」を披露する。勘九郎は「今回で18年目。始まった当初はこんなに続くとは思っていなかった」とし、巡業先のお客さんから「歌舞伎座や平成中村座に来たというお手紙をいただいた」と感謝。七之助は「ありがたい巡業。一緒に花見をする気分で楽しんでいただけたら」とアピールした。

 会見では、後輩を思いやる一面も。コロナ禍で出演の制限がかかっている状況について、七之助は「若手はコロナのせいでいらない苦労をしている」と吐露。「相生獅子」で一緒に踊る後輩・中村鶴松(27)の名を挙げ「一番スポンジのような吸収力のある時に舞台に出られない苦しさは、僕なんかより100倍はあったんじゃないか」と案じつつ、今年6月に開催された鶴松の自主公演で演じた「春興鏡獅子」の出来栄えに「手放しで喜べるぐらいのものを見せてくれた」と語った。

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