バイデン米大統領「独裁者に侵略の代償を」 ロシア・プーチン大統領を強く非難
バイデン米大統領は1日夜(日本時間2日午前)、上下両院合同会議で就任後初の一般教書演説に臨んだ。ロシアのプーチン大統領が進めるウクライナ侵攻を非難し「独裁者に侵略の代償を払わせなければ、さらなる混乱を引き起こす」と強調。世界秩序が揺らぐ中「自由は常に専制政治に勝利するという揺るぎない決意」を示し、同盟結束で対抗する姿勢を鮮明にした。
ウクライナ問題から話し始めたバイデン氏は、プーチン氏が「自由世界の根本を揺るがし、屈服させられると思ったが、大誤算をした。世界から孤立している」と批判した。
「プーチン氏による戦争はロシアを弱くし、残る世界を強固にしたと歴史に記録されるだろう」と指摘し「われわれはロシアのうそに真実で対抗した」と強調。米欧の制裁で「ロシア経済はぐらついている」と述べ、同盟・友好国と連携して制裁を科すと訴えた。
バイデン氏は「プーチン氏は北大西洋条約機構(NATO)が反応せず、米国も分断できると考えた。間違っていた」と述べ、「われわれは準備できていた」と結束を誇示。ウクライナについては「大統領と全国民の大胆不敵さ、勇気、決意が世界を鼓舞している」と称賛した。