陛下「窓」題にコロナ収束願う 新春恒例「歌会始の儀」愛子さま 初めて歌を寄せる

 新春恒例の「歌会始の儀」が18日、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。題は「窓」で、天皇、皇后両陛下や皇族、一般の入選者10人らの歌が独特の節回しで披露された。天皇陛下は昨年に続き、新型コロナウイルス禍の収束への願いを込められた。昨年12月に成年皇族となった両陛下の長女愛子さまは学業があり、参列を見送ったが、初めて歌を寄せた。

 陛下は「世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ」と詠んだ。コロナ禍が収束した先に、人々の往来が再び盛んになる日が訪れることを望んだ。

 皇后さまは昨年9月に住まいを移した皇居・御所からの眺めを題材に「新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり」と詠んだ。

 愛子さまの歌は「英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓」。高校2年の夏休みに英国の私立イートン校のサマースクールに参加したとき、期待に胸を弾ませた気持ちを振り返った。

 秋篠宮さまは、講義をしている大学から見える学校の児童生徒が、校庭で元気に過ごす姿を目にし、コロナ禍の中でひとときの安心感を覚えた心情を詠んだ。秋篠宮家の次女佳子さまは「窓開くれば金木犀の風が入り甘き香りに心がはづむ」と、キンモクセイの香りに触れたうれしさを表現した。

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