恒松祐里 映画初主演 山田孝之から学んだ役者魂「爆発力とてつもなく強い」

 女優の恒松祐里(23)が、映画「きさらぎ駅」(初夏公開予定)で映画初主演を飾ることが18日、分かった。昨年配信されたNetflixオリジナルドラマ「全裸監督 シーズン2」では、ヒロインのAV女優・乃木真梨子役として過激な性描写にも果敢に挑戦し、大きな話題に。「実は苦手で」と話すホラー映画に主演として挑んだ今作、「全裸-」で共演した山田孝之(38)に見た“主演像”についてデイリースポーツに語った。

 「全裸-」での怪演ぶりで話題をさらう恒松が、この夏、キングオブ都市伝説を引っ提げ、列島を恐怖の異世界へと誘(いざな)う。

 子役としてデビューしてから17年。ついに舞い込んだ主演の座。「22歳までに主演映画を撮りたいというのが自分の中の目標だったので。その目標を(撮影が始まった)去年かなえることができたので、“初主演”というワードはとてもうれしかった」と破顔する。

 「きさらぎ駅」は、2004年に“はすみ”と名乗る女性が異世界駅にたどり着いた体験談を匿名掲示板「2ちゃんねる」にリアルタイム実況しながら消息不明となった都市伝説。台湾や香港など海外にも根強いファンが存在し、SNS上でも度々トレンド入りするなど、今なお語り継がれるキングオブ都市伝説だ。

 「きさらぎ駅」の謎を追う大学生役を演じる恒松は、「元ネタから2倍、3倍も膨らんでいて。リアリティーがあるので、ファンの方もスゴくワクワクしてくれる挑戦的な作品になっている」と自信をにじませる。

 思い描く“主演像”には、「全裸-」で共演した山田の姿があった。撮影現場では、リハーサルからAV業界に革命を巻き起こした伝説の風雲児・村西とおるとして役を生きる山田の役者魂を肌で体感。「山田さんは台本を通り越した上で、役としてしゃべっているので、それが全員の演技にもつながっていました。役を生きるエネルギー、爆発力がとてつもなく強くて。主演として全てを懸けて、役を演じられる俳優さんはやっぱりスゴいなと」。

 昨年は、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」ではヒロイン清原果耶演じる永浦百音の親友、すーちゃんを好演。全国規模に名前を浸透させ、飛躍の1年となった。

 昨年のホップ、映画主演のステップを経て、ジャンプとなるステージも待っている。7月に東京・Bunkamura シアターコクーンで上演されるシス・カンパニー公演「ザ・ウェルキン」では、初のストレートプレイ(ミュージカルではない、一般的な演劇スタイル)に挑戦。「演劇は舞台から始まっていると思うので、初心を知るというか。今まで鍛えられてなかったお芝居の筋肉を鍛えられると思うので、今まで以上にお芝居を磨いていけたら」と向上心は尽きない。

 今年を「修行の年」と位置づけ、生きる教材である山田との共演経験を糧とし、女優道を突っ走る。

 ◇恒松祐里(つねまつ・ゆり)1998年10月9日生まれ、東京都出身。2005年、日本テレビ系ドラマ「瑠璃の島」で子役としてデビュー。2020年、テレビ東京系ドラマ「100文字アイデアをドラマにした!」で地上波ドラマ初主演。映画「虹色デイズ」、「凪待ち」、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」など数多くのドラマや映画に出演。身長158・5センチ、趣味は羊毛フェルト。

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