前澤氏 次の夢は「月に行くこと」 宇宙12日間は短く「理想は20日」 ロシアで会見

帰還報告会見を行った前澤友作氏(©SPACETODAY)
モスクワ郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センターからオンラインで記者会見する前沢友作さん(中央)ら(TASS/Roscosmos提供・共同)
2オンラインで記者会見する前沢友作さん(タス=共同)
3枚

 日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、20日に地球に帰還した衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)創業者の前澤友作氏(46)が日本時間22日夜、ロシアからオンラインで会見。通訳付きの約40分間で、ともにISSに滞在したマネジャーの平野陽三氏、アレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士が同席した。

 最初に12日間の滞在について長かったか短かったかを聞かれた前澤氏は「短かったです」と即答。「具体的に」と促され、「慣れるまでに3、4日かかるじゃないですか。慣れてから8日くらいしか居られなかった。理想的には20日ぐらい居られたら良かった。30日は長い」と明かした。

 出発前に募集した「宇宙でやってほしいこと」の中から「宇宙からお金を贈る」などの100案を実行するとしていたが、「実現できた?」と質問され、「100個中、70~80個はできたと思います。30個はできませんでした」と打ち明けた。「実現できた中で、一番つらかったこと」は、「YouTubeをご覧ください」と返した。

 「宇宙飛行で日常生活に対する見方や認識がどう変わったか」と尋ねられると、「地球を大事にしようと思いました。あと、缶詰を食べた後は小さく折りたたみたいと思います。ゴミはしっかり分別します」と力を込めた。

 前澤氏のスローガン「世界平和」について「宇宙を通じて実現しようと思ったら、どんなやり方をする」と聞かれると、「偉い方に宇宙に行っていただきたい。宇宙から地球を見ると、考え方が変わるかも。たくさんの偉い人、国を動かすような人に行ってもらいたい」と発言。これには進行役の女性が「視聴者の大部分が前澤さんの考え方に100%賛同していると思います」と感激していた。

 「宇宙で外に出ること」に関しては「次回やりたい」といい、「宇宙で一番心地悪かったこと」には「睡眠が難しかった」と挙げた。前澤氏と平野氏は、アレクサンダー氏から「一番細かい血管の研究」を「手伝ってもらった」と感謝された。最後に「次の夢」を問われ、前澤氏は「月に行くことです」と回答。「スパシーバ(ロシア語でありがとう)」のあいさつで終了した。

 前澤氏が搭乗したロシアのソユーズ宇宙船は8日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられた。ISSに12日間滞在した前澤氏は20日午後、ソユーズ宇宙船でカザフスタン・ジェスカズガン近くの平原に着陸し、地球に帰還。前澤さんは帰還直前、ツイッターに「あっという間の宇宙での12日間でした」と振り返った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス