河村たかし名古屋市長 市職員向け謝罪文 殴り書き「金メダル事件」オワリなき苦情

 首に掛けられた後藤希友(右)の金メダルをかじる河村たかし名古屋市長=4日(提供・共同通信社)
 名古屋市の河村たかし市長が市職員に向けて出した謝罪文のコピー=23日午前、名古屋市役所
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 名古屋市の河村たかし市長が23日、優勝報告に訪れた東京五輪ソフトボール日本代表後藤希友選手(20)の金メダルをかじった問題で、市職員向けに直筆の謝罪文を出した。市によると、20日時点で市への苦情や抗議は1万5000件近くに上り、業務に支障が出るようになっている。

 この日、幹部を集めた会議で配布し、現場の職員にも共有するよう要請した。

 謝罪文はメモ用紙のような紙に書かれ、急いでいたのか「ご」が書き直して上書きされているほか「めいわく」など本来なら漢字で記すべき部分の平仮名が多く、走り書きしたような文字が続いている。今回の件を自ら「金メダル事件」と表現。最後は「以上」の言葉で締めくくられ、しかも「上」の文字は「ヒ」にしか見えない文体となっている。

 手書きにすることで誠意を示そうとしたのかは不明だが、全体的に“殴り書き”に近い。また、書き損じたにもかかわらず、一から書き直すことをせず、本心からの謝意なのか疑念が生まれそうだ。

 河村氏はメダルをかじっただけでなく、「恋愛は禁止か」などとも発言。内外からの批判を受け、同氏は3カ月分の市長給料計150万円の全額カットを表明している。

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