「麒麟がくる」最終回18・4% アクシデント乗り越え「江~」以来高水準

 俳優・長谷川博己(43)主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜、後8・00)の最終回が7日に放送され、平均世帯視聴率18・4%を記録したことが8日、分かった。最終回の18%超えは「江~姫たちの戦国~」(2011年、19・1%)以来。全話平均も14・4%をマークし、「真田丸」(2016年、16・6%)以来の高水準となった。コロナ禍で放送中断を余儀なくされ異例の越年完結となったが、有終の美を飾った。(数字は関東地区、ビデオリサーチ日報調べ)

 大団円でフィニッシュだ。昨年1月19日放送の第1話に記録した19・1%に次ぐ番組2位の高視聴率で、放送再開後の最高視聴率(14・6%)を大幅に更新した。

 明智光秀といえば本能寺の変。戦国史最大のミステリーといわれる日本史上最も有名な事変は視聴者の関心もひときわ高く、これを最終回で放送したことが奏功した形といえる。また、放送では、その後の山崎の戦いはナレーションで語られるにとどまったが、どこまで描かれるかなどが興味を誘い、お茶の間をくぎ付けにした一因と考えられる。

 制作統括の落合将チーフプロデューサーは「放送開始の遅延、コロナ禍における放送中断などさまざまなことがありましたが、今は全ての回を制作・放送することができて、キャスト・スタッフ全員、感無量の思いです」と力を込めた。出演女優の不祥事で撮り直しを余儀なくされ、当初予定より2週遅れてスタート。また、コロナ禍で放送休止となる未曽有の事態に見舞われ、さまざまなアクシデントを乗り越えての有終の美だった。

 同時間帯の“3強”にも異変が生じ、トップを走ってきた「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)が14・6%で、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」の15・3%に敗れ3位に転落。また、全話平均視聴率も4年ぶりに14%超えを記録。2019年放送の「いだてん」は平均8・2%と伸び悩んだが、大河がV字回復の兆しを見せた。14日からは渋沢栄一を描いた吉沢亮(27)主演の「青天を衝け」がスタートするが、この勢いに続くことができるか。

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