林家こん平さんの闘病 04年入院、多発性硬化症、糖尿病で左足指3本切断、心肺停止も
日本テレビ系演芸番組「笑点」に長くレギュラー出演した落語家の林家こん平(はやしや・こんぺい、本名笠井光男=かさい・みつお)さんが17日午後2時2分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため東京都豊島区の自宅で死去していたことが21日、分かった。77歳。
こん平さんは2004年5月頃から声が出にくくなり、同年8月に入院した。そのまま「笑点」を休演し、翌05年、多発性硬化症と診断されていたことが明らかになった。
06年には「笑点」を降板。代役で出演していた弟子の林家たい平が代わってレギュラーとなった。同年8月31日に行われた林家一門会で2年ぶりに公の場に姿を見せ、手締めの音頭を取った。
その後は病身を押してたびたび公の場に姿を見せてきたが、その間の13年には糖尿病による壊死(えし)で左足指を3本切断。壊死の影響で心肺停止に陥ったこともあった。
15年には「24時間テレビ」の「チャリティー笑点」で11年ぶりに「笑点」に出演。16年にはレギュラー放送にも出演し、「24時間テレビ」のたい平のマラソンではスタートとゴールに立ち会った。
19年4月に小脳梗塞で入院したが回復し、6月には東京パラリンピック応援大使に就任。8月に「都電落語会5周年記念感謝祭」で小池百合子都知事と「1、2、3、パラーン」を披露した。