阪神がノーノー払拭の快勝劇 交流戦首位突入が確定 甲子園のデーゲーム7戦全勝 岡田監督はビーズリーを絶賛

 「阪神3-0巨人」(25日、甲子園球場)

 阪神が前夜のノーノーの悪夢を払拭するような快勝劇。今季最多タイの貯金7とし、交流戦の首位突入を確定させた。甲子園のデーゲームは7戦全勝と圧倒的な強さを誇り、9度目の完封勝ちは巨人と並んで12球団トップタイだ。

 初回に森下&大山の連打で悪い流れを払拭すると、二回に木浪の適時二塁打で先制点を挙げた。四回には渡辺が左翼へ貴重な追加点となる1号ソロ。本拠地・甲子園で阪神の選手がアーチをかけたのは実に約1カ月ぶりだった。

 五回には1死一塁から岡田監督が中野に送りバントを指示。珍しい采配で得点圏に走者を進めると、森下がタイムリーを放って巨人を突き放した。

 先発のビーズリーは初回、先頭の丸に安打を許したが坂本を空振り三振、吉川を二ゴロ、最後も岡本和を見逃し三振と上々の立ち上がりを見せた。二回は3人で料理し、三回以降も安打と失策が絡んで走者を出したが、落ち着いた投球で危なげなく相手打線を抑えた。六回には先頭・坂本を強い当たりを中野が好捕して送球。一度はセーフとなったがリクエストでアウトに。後続をスライダーで空振り三振に打ち取った。これで来日最長イニング更新の6回を3安打無失点、7奪三振と好投した。

 ウエスタンで29イニング連続無失点と無双し、つかんだ1軍のマウンドで2試合11イニング連続無失点。合計40イニング連続無失点の快投で2勝目を手にした。

 ヒーローインタビューでは「きょうは投げたいボールがしっかりコントロールできた。こうやって無失点を続けられることはうれしいですけど、一番はチームが勝つことがうれしい」と語った。2勝目のウイニングボールは「奥さんに渡したい」と笑った。岡田監督も真っ先に「ビーズリーが試合を作ってくれた」とたたえた。

 阪神は26日の巨人戦に敗れても、2位・広島が上回れないため交流戦に首位で突入することが確定した。前夜にノーヒットノーランを食らった悪夢を払拭するような快勝劇。岡田第一次政権の2006年には山本昌にノーノーを食らってから9連勝を成し遂げた実績もある。各選手が屈辱を発奮材料に変え、価値ある1勝を手にした。

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