掛布氏ゲスト、辰巳琢郎司会で関西フィルが交響詩『六甲おろし』披露? 指揮者が熱望

「ONE KANSAIで『関西フィル応援プロジェクト』」の発表会見に参加した(右から)掛布雅之氏、関西フィル首席指揮者の藤岡幸夫氏、辰巳琢郎=大阪市内のホテル
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 プロ野球・阪神OBの掛布雅之氏(65)が19日、大阪市内で行われた「ONE KANSAIで『関西フィル応援プロジェクト』」発表会見に出席した。

 コロナ禍で運営危機に陥っている関西フィルハーモニー管弦楽団の活動資金を調達するべく、返礼品を選ぶ形で寄付を募る『クラウドファンディング』の立ち上げが決定。掛布氏は、発起人となった関西フィル首席指揮者の藤岡幸夫氏(58)と親交があり、阪神二軍監督時代のサイン入りユニホーム、サイン入りバット、サイン入りグローブなどの返礼品を提供した。

 クラシック好きという掛布氏は、公演に足を運び、食事する関係という藤岡氏から、「素晴らしい人柄。『藤岡君、寒いから』とカシミアの白いマフラーをくれたり、試合で使用されたサングラスももらった。(クラウド-に)誘ったらやってくれると思ったら案の定」と言われると大笑い。「僕の性格を見抜いて声を掛けられた。藤岡さんが巨人のピッチャーなら、きっと1本もホームランを打てなかったなと」とおどけた。

 その後、真剣な表情に変わり、阪神の二軍監督時代にたたきのめされて降格してきた選手に「顔の笑顔は必要ないが、心の笑顔は最後まで持ち続けないと野球が終わってしまう」と指導したと回想。「藤岡さんの指揮する関西フィルの演奏を初めて聞かせてもらったとき、あれだけの楽器が1つになって音が聞こえた。まるで左バッターボックスで掛布コールを聞いてるような激しい音を関西フィルから聞いた。心の笑顔を忘れないためにも関西フィルの音は必要」と力説した。

 藤岡氏は、もともとファンという掛布氏、やはり親交がありワインや著書を提供した俳優・辰巳琢郎(62)の気持ちに感激。コロナの収束後、トランペット奏者の川上肇氏が作った交響詩『六甲おろし』の演奏会を辰巳司会、掛布氏ゲストで行うことを熱望した。

 15分ほどの楽曲「-六甲おろし」について藤岡氏は「(曲の中で)阪神対巨人で戦ってる。『巨人の星』『六甲おろし』が出てきて、九回裏、江川(卓氏)から掛布さんがホームランを打って勝つ」と説明。「辰巳さん司会で掛布さんに来ていただいて、ぜひ満員のお客さんの前でコンサートをぜひやらせてもらいたい。チケットも売れる」と大乗り気で、掛布氏と辰巳も前向きだった。

 コロナの影響で例年は年間90公演ほど行う演奏会のうち、60公演が中止や延期となり、2億円近い経済的損失を被ったという関西フィル。寄付が想像以上の約1500万円集まったというが、それでも足りず、この日から11月いっぱいまで行うクラウド-の目標は5000万円。クリアすれば今年度は活動できるとした。

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