井戸兵庫県知事 学校再開の利点強調「出歩くよりよほど安全な環境で活動できる」

 井戸敏三兵庫県知事が8日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」に生出演し、県立学校176校を8日に再開すると3日に発表した件について「学校に通うことによって、出歩くよりはよほど安全な環境の中で活動できるという面もある」と訴えた。井戸知事はその後6日に方針転換し、再開延期を発表している。

 井戸知事は、政府からの緊急事態宣言となったことについて聞かれ、「最近の発症率を考えるとちょうどいいタイミング」と評価。「3月の26、27日が一番発症者数少なかったんですがそれから増えてきている」と状況が刻一刻と変化していることを述べた。

 同局の山川友基解説委員が学校の再開について質問。井戸知事が3日に同番組に出演した際には8日に再開するとの考えを示したことに触れ、「実際には再開できない、延期となった。子供さんはあまり遠くへ移動しないということで再開できるだろうとの認識だった。この5日間で大きく認識が変わった?」などと尋ねた。

 井戸知事は「一番大きいのは緊急事態宣言の対象地域になったということ。金曜日の時点では発症者もひとけた7、6という状況だった。翌日には10を超える発症があった。状況がかなり変化してるという評価をせざるをえない。学校についての基礎的な認識として金曜日に説明した要素はあるんですけど、緊急事態宣言を受けた中であえて開校するのはいささか適切ではない」と述べた。

 コメンテーターの作家若一光司氏が井戸知事に「県立学校の再開問題ですけど」と重ねて質問。緊急事態宣言の前に、県立高校の学生が4月8日から学校再開では不安、GW開けまでに延長してほしいと署名活動したことを指摘。「6日の時点で1万9千筆ほど集まって行政のほうに渡されていると思いますけど。学生の活動をどのように」と尋ねた。

 井戸知事は「学生としてこういう状況のなかで通うことへの不安感がもたらしたのでしょうが」と学生の心情に理解を示した上で、「一方では悪いけど、学校に通うことによって、ちまたに出歩くよりはよほど安全な環境の中で活動できうるという面もあるんですよね」と持論を展開。「ですから、一概に学校に通うことが危険だ危険だと決めつけるのはどうかと思っていますが、それだけ多くの人たちが心配しているという受け止めをさせていただきました」と述べた。

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