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勘違いの東洋大姫路監督に大量メール「もっとルールを勉強して下さい」

完投勝利を挙げ、藤田監督(左)と握手を交わす原(撮影・宮路博志)
 【2011年8月16日付デイリースポーツ紙面より】 

 「全国高校野球3回戦・東洋大姫路11-1新湊」(15日、甲子園)

 甲子園のマウンドで、初めてゲームセットを迎えた。「最後までマウンドにいるのはうれしい。どんなことがあっても最後までいようと思っていた」。東洋大姫路・原は、真っすぐ前を見据え、そう言った。

 初戦の2回戦・海星戦では、藤田明彦監督(54)のミスで自らの臨時代走に代走を送られ、七回で交代せざるを得なかった。だが、この日は最速144キロと抑え気味も、3奪三振と打たせて取る内容で堂々の完投勝利だ。  地元チームへの応援をも上回ろうかという新湊への大声援。原は「やばいなと思った」というが、それでも「どんな状況でも投げられるようにしてきた」と投球は冷静そのものだった。

 兵庫大会から通して9回完投では一番少ない三振数だったが「緩急を付けるのが僕のスタイル。スタミナ的にも楽になった」と余裕を見せた。「速い球だけでは通用しない。大会に入ってから覚えて海星戦から投げ始めた」という、日本ハム・武田勝の握り方を参考に自己流で習得した新球・サークルチェンジが要所で威力を発揮した。

 もっとも“かわす投球”だけではない。2―1という僅少差の中、八回は「裏の攻撃のリズムを作るため三振を狙った」と2連続三振など3者凡退に抑えると、その裏の1死満塁では、自ら中越えの2点適時打。一気に流れを呼び寄せ、8安打9点のビッグイニングを生み出した。

 夏の甲子園20勝目に、藤田監督は「恩師からつながっている縁」とかみしめた。06年以来のベスト8に、原は「小、中、高校の先輩の乾さん(真大=06年エース・現日本ハム)に並ぶことができた。次も勝って追い越したい」と力強く言った。「夏の東洋」が頂点に向かって突き進む。

 2回戦で、原の臨時代走を勘違いで交代させた藤田監督は「試合後、いつもは来ないメールが山ほど来ました」と頭をかいた。「意外な一面を見ました」「もっとルールを勉強して下さい」などの内容で約30通、届いたという。この日の原について「状態は良くなっている。この夏は連投もしているし、(体力面のつらさを)超えたと思う」と話した。

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