かなえた!ジャニーさんの思い キンプリ平野ら主演舞台「ジャニーズ・アイランド」

 King&Princeの平野紫耀(22)、永瀬廉(20)、高橋海人(20)の主演舞台「ジャニーズ・アイランド」(来年1月27日まで)が8日、東京・帝国劇場で開幕した。今年7月に死去したジャニー喜多川前社長(享年87)が生前、エンターテイメントの集大成に位置づけていたシリーズの10作目。全シーンを新演出で構成し、亡き恩師の構想を具現化した愛弟子たちは、恩師の代名詞でもある「Show must go on」の意味をかみ締め、涙ながらに演じ抜いた。

 恩師へのありったけの愛情と敬意を込めた。今作で陣頭指揮を執ったジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏(37)は、本紙などの取材に応じ「ジャニーさんが一番熱量を持っていた演出、音楽、衣装、すべてを取り入れて、ジャニーさんが思い描いていた作品を作ろうと思いました」と、総帥の脳内を再現するかのごとく創り上げたことを明かした。

 滝沢氏だけでなく、平野、高橋、永瀬も構想を積極的に提案。ジャニーさんが初演で描いた架空の「13月」=宇宙を登場させ、そこに「Show must go on」の本当の意味を探しに行くという新たなストーリーを加えた。そして、生前、訴え続けた戦争と平和、楽しみにしていた来年の東京五輪などの演出を、余すことなく取り入れた。

 追い求めた「Show-」の意味にたどり着いたシーンでは、出演者それぞれのジャニーさんとの思い出話がセリフの形で登場。演技を超えたリアルな感情がおのずとほとばしり、出演者たちのほおを涙が伝った。

 「亡くなって半年くらいがたちます。この作品でジャニーさんを描いて、その先は自分たちの心の中に収めるというような、区切りを打つような時間になると思います」と滝沢氏。今回は、平野らキンプリのほか、ジャニーズJr.から「HiHi Jet」「美 少年」「7MEN 侍」「少年忍者」、そしてジャニーさん死去後に入所した最年少10歳の研修生たちも出演。平均年齢は15・5歳と次世代を感じさせる顔ぶれに、平野は「ショーを続けていかないといけない。若い子たちにもジャニーさんのエンターテインメントを届けていきたい」と、今作を新生ジャニーズへの架け橋とすることを宣言した。

 ラストシーンは、舞台「少年たち」の劇中歌で、かつてフォーリーブスが歌った「君にこの歌を」で締めくくった。「君は顔あげて 今日も進んでくれ 君は涙ふき 明日に向かってくれ」-。かみ締めたその詞は、まるでジャニーさんからのメッセージのようだった。

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