宝塚星組新トップスター礼真琴&トップ娘役・舞空瞳 令和初のお披露目公演開幕

 宝塚歌劇団星組新トップスター・礼真琴(れい・まこと)と同新トップ娘役・舞空瞳(まいそら・ひとみ)のお披露目公演「ロックオペラ モーツァルト」が20日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで開幕した。来年2月の本拠地・宝塚大劇場でのお披露目を前に、今回大阪と東京で上演。宝塚としても、令和初のお披露目公演となる。同作はパリ発のフレンチミュージカルで、激しいロックのナンバーが魅力。客席で作曲家のドーヴ・アチア氏も見守る中、タカラヅカが誇る新実力派コンビにふさわしい、華々しいスタートとなった。

 礼と舞空はともに首席入団。平成以降、トップコンビが2人とも首席というのは初めて。礼は「首席には、首席にしかわからないしんどさがある」と笑う。初舞台から、同期をまとめ上げる責任があり、「舞空だけじゃなく、首席の子を見ると『頑張ってるな!』と思っていました」と振り返る。

 舞空は前公演から、花組から星組に組替えし、礼と共にトップ娘役に就任。礼は「花組時代から、すごくのびのび踊っていて、気持ちがいいなあ」と印象を語る。今公演でも、2人で見事なデュエットダンスを披露した。

 歌・ダンス・芝居と三拍子揃った礼のことを、「完璧すぎるのが課題」と評する歌劇団の演出家もいるほど。だが本人は「完璧?あるわけないです!だけど『全力で踊りすぎる』と注意されたことがあります」と苦笑い。「力を抜いて踊ることも大切なんだ、と。それまでは私にとって力を抜く=手を抜くでした。でも力を抜くことで、男役の色気が生まれることもある。だから一生懸命、力を抜きたいと思っています」と“全力で力を抜き”、モーツァルトのイノセントな部分を表現していた。

 また舞空も「責任ある立場にさせていただいた。礼さんのいい舞台を作るというそのお気持ちに、私も同じ方向で一緒に走らせていただく」と誓いを新たにしていた。

 大阪公演は27日まで。東京公演は、東京建物Billia HALLで12月3日~15日。

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