チュート徳井 活動自粛 10年3月期から個人の所得税無申告 社会保険にも加入せず

 個人事務所「チューリップ」の申告漏れと所得隠しが発覚したチュートリアルの徳井義実(44)が当面、活動を自粛することを所属する吉本興業が26日、発表した。また、徳井が個人の所得税も無申告であったことや、「チューリップ」が設立当初から社会保険に未加入のままだったこと、2016年5月には銀行預金を差し押さえられていたことなど新事実が次々と発覚。吉本でもトップ級の人気芸人が、表舞台から姿を消す事態となった。

 23日の会見では明かされなかった新たな“傷”が、次々に明るみに出た。吉本興業はこの日、徳井の活動自粛を受け、公式サイトで一連の経緯を改めて説明。会見で徳井が発した「ルーズ」という言葉で片付けられないレベルの、衝撃の事実が並んでいた。

 それによると、「チューリップ」は、初年度となる10年3月期から申告を怠り、3年分を12年6月25日に申告。翌年の13年3月期からまたも無申告を続け、3年分を15年7月23日に申告した。13年からの3年分は、税務署からの再三の督促に応じなかったとして、16年5月に銀行預金を差し押さえられた。

 また、徳井の個人事業主としての所得税も、12~14年、15~17年とそれぞれ未納。18年11月頃に申告を済ませた。さらに、株式会社として必要な社会保険の加入手続きも行っていなかったことも発覚。節税のために設立した会社ながら、必須の要件をほぼ満たしていなかったとも言える状況だった。

 当初は徳井に対する処分を予定していなかった吉本も、25日に徳井の納税状況に関する再調査を開始していた。徳井はこの日、自ら吉本に活動自粛を申し入れ、公式サイトに「私自身深く反省し、当面の間、芸能活動を自粛させていただくことになりました。あらためて納税に対する意識、仕事のこと、自分自身のこと、しっかりと見つめ直していきたい」などとする謝罪文を掲載。6月に発覚した所属芸人による反社会的勢力からの金銭授受で大きく揺れた吉本が、またも金銭問題での重大なコンプライアンス違反で、大きな痛手を負ってしまった。

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