かまいたち M-1を卒業か…「優勝の密約ない限りは」上方漫才大賞奨励賞

 上方演芸界で最も長い歴史を持つ「第54回上方漫才大賞」が13日、大阪・オリックス劇場で開催され、奨励賞は、かまいたちが受賞。賞金150万円を獲得した。決まった瞬間、山内健司(38)と濱家隆一(35)はガッツポーズ。激戦を制した山内は「みんなウケてる中、あとは審査員のセンス。きょうの審査員はセンスある」と“上から発言”で笑わせた。

 UFJ銀行とUSJを言い間違えた山内が開き直るネタでの受賞。賞金について聞かれると、濱家は「(UFJ銀行に)貯金したい」と明かした。

 平成最後の奨励賞となった2人。山内は「令和最初の大賞というのもありだと思う」と自信を見せた。濱家は「一番あこがれて、目指している中川家さんが大賞を取られた。なんとか後ろについていけたら」とコメントした。

 今年も出場資格があるM-1グランプリについては、出場意欲を見せなかった。濱家は「もう出ない感じかなと。相棒に任せてる」とし、山内も「去年、本当にいい感じでネタができて、M-1でしたかったことがやれた。今のところ(番組制作局の)ABCさんから必ず優勝させるというのと、7番目の出番でという密約がない限り出ない」と“卒業”を示唆した。

 昨年から東京に拠点を移した2人。濱家は「心を大阪に置いて東京に行った甲斐があった」とウソっぽい発言をする一方で、「東京で頑張れるのは大阪でやったおかげ」と本気の様子で感謝した。同意した山内は「(MBSテレビ)『せやねん!』で(同局の)松井愛アナウンサーがニュースを読む短い間に入ってボケられれば、(明石家)さんま師匠のMCでも入れる」と、具体的に大阪で鍛えられた場を告白した。

 なお、同賞はアインシュタイン、アキナ、かまいたち、ジャルジャル、なすなかにしの5組がノミネートされていた。

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