広島・小園 不屈マルチ 前日死球で途中交代「めっちゃ痛いですよ」も「関係ないので」 反撃遅く2戦連続零敗

 「広島0-2ヤクルト」(23日、マツダスタジアム)

 広島の小園海斗内野手(25)が今季初の1試合複数安打を放った。前日には右手甲に死球を受けて「右手第5中手骨の打撲」と診断されていた中でのマルチ安打。チームは2戦連続の完封負けで、連続無得点イニングは22まで伸びる苦しい状況だが、新井貴浩監督(49)も小園の上昇気配を感じ取って前を向いた。

 トンネルの先に光は見えているはず…。6試合連続2得点以下、直近4試合で3度目の完封負けの事実は重い。ただ、新井監督は「小園とサク(坂倉)に(良い)兆しが出ている。そこはいい材料」と力を込めた。打線の中心となる小園のマルチ安打に明日への希望を見いだす。

 左右に快音を奏でた。小園は2点を先制された直後の五回2死二塁で高梨の外角に沈むフォークをバットに乗せて左前打。本塁に突入した二走・菊池は惜しくもタッチアウトになったが、自身5戦連続安打とした。さらに八回先頭の4打席目では清水の直球を引っ張り込んでライナー性の右前打を放った。

 前日の試合では三回に右手甲に死球を受けて五回の守備から途中交代。病院に直行し、「右手第5中手骨の打撲」の診断を受けた。負傷直後はバットも握れない状態だったという。「めっちゃ痛いですよ」。素直に明かすが、「けれど関係ないので、そこは。(骨は)折れてなかったので」と何食わぬ顔でフル出場してみせた。

 その上での今季自身初となる1試合複数安打。「気持ちです。気持ち」。そう繰り返すと、「良い感じに力が抜けたんですかね?良かったです」とうなずいた。打率は依然として・176。昨季の首位打者として物足りない数字だが、復調の気配は確実に漂い始めた。

 打線全体を見渡せば、7安打無得点。四回は2死満塁の絶好機を迎えるも持丸が投ゴロに倒れ、六回は先頭・坂倉が左越え二塁打を放ったが、得点に結びつけることはできなかった。借金は今季ワーストの「6」に膨らみ、チーム打率は12球団ワーストの・202。厳しい数字が並ぶ中、首脳陣は開幕から状態の上がらないファビアンをファームで再調整させる決断を下した。現状打開へ、動きは日に日に大きくなっている。

 打線も連日、入れ替わる中、出場全試合で3番起用されている小園は「まだまだ試合は続く。頑張ります」と決意を言葉に込めた。どんなに不振の時期でも“3番固定”されていたのは首脳陣から寄せられる高い期待の表れだろう。底を脱した背番号5が、ここから打線をけん引していく。

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