橋田壽賀子さん ショックで参列できず 赤木春恵さん葬儀

 11月29日に心不全のため亡くなった女優、赤木春恵さん(享年94)の葬儀・告別式が4日、東京・杉並区の築地本願寺和田堀廟所で営まれ、俳優の里見浩太朗(82)ら500人が参列した。赤木さんが厳しい姑(しゅうとめ)を演じ、当たり役となったドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に出演する角野卓造(70)ら“渡鬼ファミリー”たちは涙ながらに追悼。出棺時には、もう1つの代表作「3年B組金八先生」の主題歌だった海援隊の「贈る言葉」とともに送り出された。

 「渡鬼」や「おしん」など赤木さんの代表的作品を手がけた脚本家の橋田壽賀子さん(93)はショックのあまり来場できず、プロデューサーの石井ふく子さん(92)に弔辞を託した。石井さんが「橋田先生はどうにもうかがえないほど悲しんでらして。ママへの橋田さんの長いラブレターを聞いて下さい」と切り出し、代読した。

 赤木さんが熱海に別荘を持っていたことから、同所に住む橋田さんと交流がスタート。橋田作品の常連となり「いつの間にか私のホームドラマに欠かせない方になっていました」と懐かしんだ。一緒に旅行し、羊の脳みそ料理を食べたこともあったという。ここ数年は会えておらず「明るい笑顔が消えません」としのんでいた。

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