坂上忍 芸能プロ社長の壮絶パワハラに「ヘドが出るわ」

 芸能プロ社長によるパワハラ疑惑問題で、同事務所の元社員(以下、Aさん)が22日、都内で代理人の弁護士とともに会見した。会見終了後、刑事告訴の手続きを取るという。Aさんの顔には、痛々しい古傷もあった。

 俳優・坂上忍は同日、MCを務めるフジテレビ系「バイキング」で、この問題を取り上げ、「“芸能事務所”ってなると、こんなのが同業者でいると思うと、ヘドが出るわ」と苦々しい表情でコメント。Aさんが沸騰する鍋に顔を押しつけられるなどの動画映像について、「目をそむけたくなるというか、言葉が出てこなかったです」と語った。

 ゲストの薬丸裕英も「(我々と)一緒くたにしてほしくないわ。芸能じゃなくて、“芸”が“無い”事務所だと思う」と吐き捨てた。

 この日の午前の会見では、さまざまなパワハラが明らかになった。代理人弁護士によると、14年の忘年会で二日酔いになり、翌日の仕事を遅刻したAさんに対し、同事務所社長(以下、Y社長)は罰として坊主にすることと10万円を要求された。以降、パワハラ・暴行に該当しうる行為は日常化。半日正座でパソコン業務をさせられたり、顔を殴られ口内出血したという。

 15年の忘年会ではほかに、体質的に飲めないレモンサワーピッチャーの一気飲みを強要。沸騰する鍋に顔を押し込められた後、Y社長から謝罪はなく、「顔ほんとやばいから帰った方がいいよ」と告げられただけだった。

 その後、救急外来で診察を受けたところ、顔面第2度熱傷、皮膚感染症、湿疹と診断されたが、2~3週間で仕事復帰。月8万円という薄給が続き、17年1月に退職した。

 Aさんは数々のパワハラについて「怖くて逆らえなかった。Y社長を例えるならピエロ。表ではいい顔をする」と心境を吐露した。会見終了後、刑事告訴をする予定で「社長には(罪を)認めていただきたいと思う。法的措置を執っていただけたら」と話した。

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