是枝監督の最新作「万引き家族」がカンヌ映画祭コンペ部門に正式出品へ…5回目

 是枝裕和監督の最新作「万引き家族」(6月8日公開、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー)が、第71回カンヌ国際映画祭の「コンペティション部門」に正式出品されることが12日、決まった。同映画祭は5月8日から同月19日まで開催される。

 是枝監督作品としてはコンペティション部門では「海街diary」から3年ぶり、5回目の出品。是枝監督は「こんな小さな作品に目を留めていただいて感謝しています」と談話を発表。「5度目のコンペということで『賞レース』とか『意気込み』とはちょっと違う感慨もあって、本来の祭の目的である、映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるようなゆったりとした時間にしたいなあと思っています」と映画祭を待ちわびる胸中を表した。

 是枝監督の最新作は長編13作目。10年間考え続けてきたというもので、やはり家族を描いた。高層マンションの谷間に取り残された今にも壊れそうな平屋に、夫婦を含む4人が転がり込む。4人の目当ては平屋の持ち主の年金。足りない生活費を万引きで稼ぐ。やがて、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ…と展開する。万引を重ねる父をリリー・フランキー、その妻を安藤サクラが演じる。

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