井山裕太氏国民栄誉賞「想像もしなかった」…期待と解釈「挑戦する姿勢を大切に」

 政府は5日、将棋界史上初の「永世七冠」を成し遂げた羽生善治氏(47)、囲碁で初めて七冠独占を2度果たした井山裕太氏(28)に国民栄誉賞を同時授与することを正式決定した。将棋、囲碁界でそれぞれ初めての受賞。授与式は2月13日に行われる。

 井山氏は大阪市内で会見を開き、緊張した表情で「私が頂いていいのかと思う。棋士としても人間としても、本当にこれから。受賞は今後への期待だと解釈し、挑戦する姿勢を大切にしたい」と謙虚に語った。

 井山氏は昨年10月の名人戦で名人位を奪還し、七大タイトル(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)を同時制覇する全七冠に復帰した。2度の全七冠は囲碁、将棋界を通じて初の快挙。だが、国民栄誉賞は「想像もしなかった」といい、「いろんな面で自分はまだまだだと思います」とした。

 井山氏は「羽生先生もイチロー選手も、実績を残しながらも現状に満足せず長く活躍されている。プロとして理想。私も長く活躍できる棋士になれるよう努力したい」と目標を吐露。「まだ世界一になったわけでなく、子供の頃からの目標。囲碁界が注目され、多くの方に興味を持っていただけるなら幸せですし、精一杯、力を出し切り、いい戦いをしたい」と今後の世界戦に意気込んだ。

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