野村沙知代さん死因「虚血性心不全」とは【専門医に聞く】

 プロ野球の元監督・野村克也氏(82)の妻で、8日に急逝したタレントの野村沙知代さん(享年85)の死因が「虚血性心不全」だったと9日、発表された。野村氏が「兆候は全くなかった。突然死みたいなものだと思います」と容体の変化を感じなかったことを明かしていたが、虚血性心不全とはどんな症状なのか。「たにみつ内科」(兵庫県伊丹市)の谷光利昭院長に聞いた。

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 心臓に酸素を送っている血管は、大きく分けると3本あります。その血管のどこかが詰まってしまうと心筋が壊死に陥り、心臓が動かなくなったり、ひどい場合には穴が開くことがあります。そのことによって、心不全になることを「虚血性心不全」といいます。狭心症、心筋梗塞が有名です。

 詰まる部分によって心筋の障害の程度は様々です。血管が3本あると言いましたが、うち2本の根元は同じで途中から分岐しています。その根元が詰まってしまうと死に直結するくらい重大なことが起こります。対して末梢の部分は、詰まったとしても軽度の胸痛で済んでしまいます。

 血管が詰まってしまう最たる原因が動脈硬化です。動脈硬化の原因とされているものに、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などが挙げられます。動脈硬化は、心臓の病気だけでなく、脳卒中、大動脈瘤、大動脈解離など様々な病気を引き起こします。

 沙知代さんは急死であったとか。寒い季節になると、血圧の上昇、血管の収縮などから脳卒中、心筋梗塞などが起こりやすくなりますので、注意が必要です。

 ◆筆者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)たにみつ内科院長。93年大阪医科大卒、外科医として三井記念病院、栃木県立がんセンターなどで勤務。06年に兵庫県伊丹市で「たにみつ内科」を開院。地域のホームドクターとして奮闘中。

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