藤井四段30連勝ピンチ?最強の刺客…スイス生まれのイケメン佐々木五段「止める」

 歴代最多の公式戦29連勝を記録した最年少プロ棋士・藤井聡太四段(14)に最大の危機が訪れた。藤井四段は30連勝を懸け、2日、東京・将棋会館で竜王戦決勝トーナメント2回戦に臨むが、相手の佐々木勇気五段(22)は、これまでで最強クラスの実力者。羽生善治三冠(46)や渡辺明竜王(33)を公式戦で破ったこともあり、藤井も昨年の非公式戦で敗れている。打倒・藤井へ向け、佐々木五段は「周りの雰囲気にはのまれずに、連勝を止める気で臨みます」と闘志を燃やしている。

 節目の記録を前に、厳しい相手が立ちはだかる。30連勝に挑戦する藤井四段が対戦する佐々木五段は、棋戦「加古川清流戦」で優勝経験もある強豪。羽生三冠や渡辺竜王に勝利したこともあり、昨年の棋王戦では挑戦者決定戦まで進出した。

 スイス生まれで、容姿も“イケメン”と話題の佐々木五段は、プロデビュー前の藤井四段と昨年5月1日、愛知県岡崎市で行われた「将棋まつり」で対局。佐々木五段が勝利している。

 佐々木五段同様、若手実力者と目される澤田真吾六段(25)、増田康宏四段(19)をそれぞれ破り、歴代タイの28連勝、新記録の29連勝をマークした藤井四段。渡辺竜王はブログで佐々木五段を含む3人の名を挙げ、「全部勝つのは上位棋士でも容易ではないでしょう。(藤井四段に)この3連戦も勝たれたら、実力、勝負強さも含めてお手上げと感じている人は多いと思います」とつづっている。

 佐々木五段は、6月26日に将棋会館へ足を運び、29連勝が懸かった藤井四段と増田四段の対局を視察した。「連勝記録を止めるのでは」との声も聞かれる中、「ひるむことなく自分の将棋を指していきたいです。熱戦に期待してください」と力強く意気込みを語った。

 正念場を迎えた藤井四段も「強敵なので思いっきりぶつかっていきたい」と気合満々。午前10時から始まる大一番が、熱戦となることは間違いない。

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