小林麻央さん死去 海外からも注目された闘病 英BBCに「私の人生は豊か」

 乳がんを公表し、闘病中だったフリーアナウンサーの小林麻央さんが亡くなったことが23日、分かった。34歳の若さだった。昨年6月に夫で歌舞伎俳優・市川海老蔵(39)が麻央さんの病を公表。抗がん剤や輸血などの治療を続けていた。

 麻央さんが公表、発信してきたがんとの闘病の日々は、海外でも紹介されていた。

 昨年11月、英BBCの公式サイトにがんとの闘病について寄稿。病気によって生きることへの考え方が変わったこと、母としての思いなどをつづった。BBCは毎年、「100Women」と題して、世界中から影響力を持ち、人の心を動かす女性100人の物語を掲載しており、麻央さんの記事も同シリーズでの掲載だった。

 「人の死は、病気であるかにかかわらず、いつ訪れるか分かりません。例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。『まだ34歳の若さで、可哀想に』『小さな子供を残して、可哀想に』でしょうか??私は、そんなふうには思われたくありません」と胸中を吐露。

 「なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです。私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。だから、与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました」と思いをつづった。

 麻央さんはこの寄稿について「私なりの葛藤の先にたどり着いた思いです」と、自身の公式ブログで説明していた。

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