安倍マリオがリオにワープ!五輪閉会式で次回開催の東京がパフォーマンス

 2020年東京五輪を紹介するセレモニーでマリオ役を務めた安倍首相(共同)
 2020年東京五輪を紹介するセレモニーでマリオ役を務めた安倍首相(共同)
 五輪旗を振る東京都の小池百合子知事=リオデジャネイロ(代表撮影・共同)
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 リオデジャネイロ五輪の閉会式が21日、開催され、フラッグハンドオーバーセレモニーでは次回開催都市である東京都の小池百合子知事(64)が和服姿で五輪旗を受け取った。次回開催都市による恒例のアトラクションでは歌手の椎名林檎(37)がクリエーティブスーパーバイザーと音楽監督を務め、安倍晋三首相(61)が人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の主人公、マリオにふんして登場。スポーツの政治利用か物議を醸しそうだ。

 リオのパエス市長からIOCのバッハ会長を経て引き継いだ五輪旗を振った小池知事は「責任の重さにズシッときた」と述べた。

 その後のアトラクションは「LOVE SPORT」をテーマに、日本ならではのキャラクターや最新技術で東京五輪をアピール。「キャプテン翼」の大空翼やハローキティなどの人気キャラ、北島康介氏らメダリストから赤いボールを受け取った安倍首相が東京からリオへ向かわなければならないが、時間がない、というストーリーの映像が流れた。

 首相はマリオに変身し、渋谷のスクランブル交差点にドラえもんのひみつ道具の力で穴を掘り、マリオのゲーム内ではおなじみの「土管でワープ」でリオへ。「どこでもドア」の方が早いのではという疑問も残るが…。

 マラカナン競技場の中央にはゲームを思い起こさせる緑の土管が設置され、中からマリオ姿の安倍首相が出現。ボールを両手で掲げてアピールした。

 出演は東京五輪組織委員会の依頼。五輪の歴史に詳しい首都大学東京の舛本直文特任教授は、閉会式での演出に国のトップが加わった過去の事例は「聞いたことがない」と話す。五輪憲章は会場などでの政治的な宣伝活動を禁止している。

 安倍首相は「日本のキャラクターの力を借り、日本のソフトパワーを示したかった」と説明したが、舛本氏は「国は、開催都市や五輪組織委員会ができないことを支える立場。前面に出ることは適切でなく、スポーツの政治利用と問題視する意見もあるだろう」と、出演に違和感を示す。

 スポーツ評論家の玉木正之氏も「大いに違和感があった。スポーツは政治から独立したもので、主役は選手。政治家はあくまで応援する存在であり、出てくるべきではなかった」と指摘している。

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