渋野日向子 予選落ち危機73位から一気に大脱出の31位 ボギーなし5バーディー「ゾーンに入っていた」

 「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース・第2日」(1日、武蔵丘GC=パー72)

 国内ツアー4連戦最後の試合となる渋野日向子(26)=サントリー=が5バーディー、ボギーなしの67で、通算3アンダー。予選通過圏外の73位から、一気に通算3アンダーの31位に上げ、決勝に進んだ。ツアー未勝利の後藤未有(25)=大東建託=が7つ伸ばして通算11アンダーで首位。今季4勝してポイント争い1位を走る佐久間朱莉(22)=同=が、1打差の2位で追っている。

 朝から異様な熱気に包まれていた。ギャラリーが最も多く集まったのは、優勝争いの最終組ではない。インコースから出る、渋野の組だった。前日終えて73位と、予選通過圏外。落ちれば、今季は国内でプレーできる最後の日となる。

 前半は前日に続いてパットが決まらなかった。ボギーはないが、バーディーは16番の1つだけ。後半の1番も好機を逃し、「地面に顔が埋まるんじゃないかというくらい、きつかった。ズーンとなった」という。

 だが、その一方で「ショットは本当に頑張っていた。どこかでパットが入ってくれたら…」とも思っていた。好転したのは、5番で2メートルのバーディーパットが入ってから。「入れたい気持ちで、力が入っていた」。リラックスして打ったのがよかった。そして、その後も2~4メートルが次々と入り、V字回復の4連続。「ゾーンに入っていた。いい集中力で入り込めていた」と振り返る。

 バーディーパットが入る度に歓声が大きくなり、別の組についていたギャラリーも、再び後ろに続くようになった。4つ目となる17番で4メートルを決めると、両腕を突き上げて雄たけびを上げるファンが続出。「これで明日も見に来られるね」と喜ぶ人もいた。

 次週は米フロリダ州に飛び、出場権が唯一残る試合に出て来季のシード権確保を目指す。「今までできなかったことが、一回でもできた。フロリダの試合、そして明日につながる。応援してくださる方のおかげ。涙が出そうです」。渋野は笑顔を取り戻して感謝した。

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