「女子ゴルフ・ミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップ・第１日」（１０日、真駒内ＣＣ＝パー７２）

　プロ４年目の泉田琴菜（２５）＝加賀電子＝が５バーディー、ノーボギーでツアー自己ベストに並ぶ６７をマークし、首位と１打差の４位につけた。ジャンボ尾崎の指導を受ける元野球少女が悲願のツアー初優勝を目指す。ツアー５勝の渡辺彩香、未勝利の内田ことこら３人が首位発進した。昨年覇者の川崎春花は１０位、前週優勝の永峰咲希は７１の４５位となった。

　飛躍のシーズンを送る泉田が初優勝に向けて好発進した。５バーディーで６７をマークし、１打差の４位。「基本的にフェアウエーから（２打目を）打つことができた。ボギーなしは明日につながる」と破顔した。

　ドライバーの平均飛距離は約２５０ヤード。中学の途中まで取り組んだ野球の経験を生かした豪快なスイングが持ち味だが、昨季まではミスも目立つもろ刃の剣だった。今季は「無理に距離を出さない」と精度を追求し、５０ヤード前後の練習を徹底。効果はてきめんで、今季は予選落ちがわずか１度、３月のアクサ・レディースでは自己最高の４位に。この日も３番で残り４０ヤード、１２番では６０ヤードと、ともにパー５の３打目を３メートル以内に運んでバーディーを奪った。１４歳で「（自身に）将来性がないな」と野球からゴルフに転向するとすぐに熱中。中学卒業後は米国で腕を磨き、２０２１年のプロテストで合格した。昨年からは尾崎将司の指導を受けて基礎から鍛え上げてきた。西郷真央や佐久間朱莉に続いて師匠に歓喜の報告ができるか。「（アンダーパーの）貯金を無駄にせず、しっかり頑張りたい」と気を引き締めた。