池羽陽向 涙の全米女子OP切符獲得 プロテスト5回失敗…失意乗り越え 師匠ジャンボの金言守り2位「とにかく振れ!」
「米女子ゴルフ・全米女子オープン・日本地区予選」(22日、房総CC房総東西コース=ともにパー72)
129選手が参加し、36ホール競技で実施された。トップと2打差の通算4アンダー、2位でフィニッシュした池羽陽向(22)=フリー=のほか通算6アンダーでトップ通過の台湾のサイ・ペイイン(33)、林菜乃子(27)と泉田琴菜(25)とアマチュアの長沢愛羅(17)の5人が全米女子オープン選手権(5月29日開幕、ウィスコンシン州エリンヒルズ)出場権を獲得。既に出場権を得ている笹生優花、渋野日向子、畑岡奈紗ら日本勢13選手とともに出場する。
失意を乗り越えた。2位で通過した池羽は涙が止まらなかった。「もっと海外の試合に出たかった」と感激を口にした。
2ラウンド目の11番から3連続バーディーで加速。最終ホールは難しいパーパットだったが「外しても死なないと思って打ち切りました」と、気持ちでねじ込んだ。
昨年で5回目のプロテストに失敗。「もう辞めよう」と失意に沈んだ。見かねた友人の助言で今春の豪州ツアーに挑戦。7つのホームステイ先を巡りながら転戦した。この日の強風も「オーストラリアよりは強くない」と、意に介さなかった。ジャンボ尾崎アカデミーで、尾崎将司から授かった「とにかく振れ!」という金言も守った。
海外修行で「すごくポジティブになりました。でも英語は苦手」と苦笑いの池羽。悲願のプロテスト合格へ、米メジャーでさらなる成長を果たす。




