松山英樹 17位浮上も首位とは6打差に広がる バーディーなし「つらい」
「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第3日」(18日、ザ・カントリークラブ=パー70)
5打差24位から出た松山英樹(30)=LEXUS=はバーディーなし、2ボギーの72でラウンドし、通算2オーバーで17位に順位を上げた。首位とは6打差に広がった。67をマークしたウィル・ザラトリス(米国)と68のマシュー・フィッツパトリック(英国)が通算4アンダーとし、トップで並んだ。1打差の3位にジョン・ラーム(スペイン)。2打差4位にスコッティ・シェフラー(米国)ら3選手がつけた。
少し上を向いてため息をついた。13番パー4は3メートル弱のチャンス。松山のパットはカップのわずかに右を通過した。狙い通りの方向、強さで打っているはずが入らない。「バーディーがないのはつらい」。ラウンド後に本音がこぼれ出た。
強く吹く冷たい風に多くの選手がスコアを崩す中、ボギーは2個。10番パー4は10メートルの長いパーパットを沈めてピンチをしのいだ。だが、肝心のバーディーが取れない。
風向きが前日までとは異なり、時間がたつにつれて強まった。ショットへの影響は「あるからスコアが出ていないんじゃないか」。ティーショットの乱れを2打目以降でカバーしパーオン率は67%。特に「後半は(チャンスに)つけられた」と11番以降はすべてパーオンしたが、パットが決まらなかった。
順位は17位に上がったが、首位とは6打差に開いた。逆転へ状況は厳しい。課題は明確で「前半からいい状態でいけるように。ラインの読みは一筋違うのが続いている。明日は入ってくれないかな」。猛チャージはパターに懸かっている。
最終日へ向けて「バーディーは取りたい」と自虐的に笑った。ゼロに終わったこの日の分も取り返すくらいの爆発がほしい。