松山英樹 見せた底力 30ホールぶり!やっと出た、最終日5バーディー「自信になる」

 「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・最終日」(19日、ザ・カントリークラブ=パー70)

 17位から出た松山英樹(30)=LEXUS=が5バーディー、ノーボギーの今大会最少スコア65でラウンドし、通算3アンダーで首位と3打差の4位に食い込んだ。優勝はこの日68で通算6アンダーとしたマシュー・フィッツパトリック(英国)で、米ツアー初優勝がメジャー初制覇。1打差2位にスコッティ・シェフラーとウィル・ザラトリス(米国)が入った。

 最後まで可能性を信じた結果の今大会ベストスコア65だった。ピン左6メートルにつけた16番パー3。松山はスライスラインを早藤キャディーと読み切り、この日5個目のバーディー。「ショットも完璧でもない中で、このスコアを出せたのは自信になる」と納得の表情で振り返った。

 首位と6打差で迎えた最終日。「アンダーパーでフィニッシュしていれば、何か起きるかな」とあきらめず、ただ上を目指した。

 6番パー3はピン左50センチにつけるスーパーショット。2日目の12番以来、30ホールぶりのバーディーを奪うと、続く7番パー4は5メートルを沈めて連続バーディー。スコアをイーブンパーに戻した。

 「きのうからイメージがよくなっていた」と、この日は長いパットも決まった。12番は8・5メートル、13番は12メートルを沈め、一時は首位に2打差まで迫った。最終18番は1・5メートルの微妙なパーパットが残ったが「コリンより上で、クラブハウスリーダーで終わりたかった」。先に2アンダーでホールアウトしていたモリカワを上回る通算3アンダーで、4日間を戦い終えた。

 このパーセーブで3日目の7番以降、30ホール連続ノーボギー。松山は「そっか、確かに。全然気づかなかった」と驚きながら笑顔を見せた。思うようなショットが打てず、あと一筋というパッティングが続く中でも最善を尽くした結果だ。

 「もう少しでいいんで初日からいいプレーができれば。そこが今後の課題」。4週間後には全英オープン。最後に見せた底力は、メジャー2勝目が遠くないと思わせるに十分だった。

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