ホーム > スポーツ > ロンドン五輪バックナンバー

日本、五輪決めた!セルビアに惜敗も

 五輪出場を決め、竹下(中央右)と抱き合って喜ぶ木村(同左)ら日本の選手たち=撮影・出月俊成

 「バレー女子五輪最終予選兼アジア予選」(27日、東京体育館)

 日本はセルビアに2‐3で逆転負けしたが、第3セットまで2‐1とリードした時点で、五輪出場を争ったタイを上回ることが決まり、3大会連続11回目の五輪出場が決定した。日本は4勝3敗の勝ち点12で4位、上位3チームを除くアジア最上位での五輪出場となる。1位ロシア、2位韓国、3位セルビアも五輪に出場。昨年のW杯3位までのイタリア、米国、中国など五輪出場12チームが出そろった。

 笑顔なき五輪切符だった。五輪への最低条件だった2セットを奪った後は、緊張の糸が切れ、精彩を欠いた。フルセットで敗れ、結果は4勝3敗の4位だった。

 真鍋監督が公言してきた「五輪で金を狙うために、1位通過」には遠く及ばず、アジア大陸枠に拾われた。これには指揮官も「ありがとう、と言っていいんでしょうか…。本大会は“ベスト”を尽くします」と、目標を下方修正するしかなかった。

 誤算だったのはエース木村の出来だ。セルビアの高いブロックに苦戦し、スパイク決定率は今大会最低の16%まで押さえ込まれた。大会全体の得点ランクでは3位だったが、スパイク決定率では18位に低迷した。

 各国からマークされ、苦しむエースは「悪いところがたくさん出た。もう1回、見直したい」と唇をかんだ。真鍋監督は「本人が1番苦しんでいる。木村の復活なくして、五輪メダルはない」と、本大会での奮起に期待を込めた。

 「(過去の五輪とは)立場も違う。もっともっと強くならないといけない」と話したエース。木村の部屋の机には、少し汚れたぬいぐるみが2つ置いてある。アテネ、北京のマスコットにチーム全員のサインをもらったもの。何よりの宝物にしている。

 ロンドンでは、一緒に戦った仲間たちの思いも背負い、お家芸の復活を担う。気持ちを切り替え、“火の鳥ニッポン”が28年ぶりの五輪メダル獲りに挑む。

(2012年5月28日)

ソーシャルブックマーク・RSS・google+1・twitter・Facebook







Copyright(C) 2011 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp