安藤が首位発進 フィギュア国際大会

 「フィギュア、アイスチャレンジ」(22日、オーストリア・グラーツ)

 ソチ五輪出場を目指し、復帰4戦目となる安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は女子SPで56・78点の首位に立った。2連続3回転を予定した最初のジャンプが3回転‐2回転となり、9月のネーベルホルン杯でマークした今季の自己ベストに約3点及ばなかった。0・52点差の2位はコートニー・ヒックス(米国)。男子SPは昨季の世界選手権銀メダリスト、デニス・テン(カザフスタン)が88・19点のトップだった。

 得点アップを狙ってトーループの2連続3回転ジャンプを用意した。安藤は「新しい気持ちでやりたかった」と前戦から衣装を替えて臨んだが、不発に終わった。「練習で跳べていて自信があったので悔しい」と唇をかんだ。

 8人が欠場して進行が早まり「ばたばたしちゃった」と集中しきれなかった。演技後、リッツォ・コーチから「どんな状況でもアグレッシブに行け」と、精神面の課題を指摘された。

 手応えもあった。滑りのスピードは「前よりも出せた」と成長を感じ、スピンは得点の取りこぼしが減った。国内より練習環境がいいイタリアで滑り込み、体力も戻りつつある。五輪代表を争う1カ月後の全日本選手権(12月21日~、さいたまスーパーアリーナ)を見据え、フリーでは高得点の3回転ルッツを復帰後初めて二つ組み込む。

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