美姫ソチ五輪へ残った 2位で全日本へ

 「フィギュアスケート・東日本選手権」(4日、群馬県総合SCアイスアリーナ)

 シニア女子フリーで、SP13位の安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は、フリー1位の105・24点をマークし、合計147・21点の2位で、5位までに与えられるソチ五輪代表最終選考会の全日本選手権(12月21日開幕・さいたまスーパーアリーナ)の出場権を獲得した。西野友毬(20)=明大=が164・35点で優勝し、2度の五輪出場の実績を持つ村主章枝(32)=Kappa=は11位で全日本出場を逃した。

 崖っぷちから生還した。SP13位から、ミスを最小限に食い止める意地のフリー演技で2位へ浮上。ソチへの可能性をつなぎ止めた安藤は「SP13位で半分あきらめていたけど、悔いが残る終わり方はしたくなかった。今、自分が持っているものは出せたんじゃないかと思う」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 とはいえ、目標の五輪出場へは厳しい現実が立ちはだかる。GPシリーズに出場できない安藤が確実に五輪に出場するには、全日本選手権での優勝が求められる。

 今大会の合計147・21点は、優勝候補筆頭の浅田真央がスケートアメリカで出した204・55点と60点近い開きがある。スケートカナダ2位の鈴木明子(193・75点)、中国杯4位の村上佳菜子(165・95点)、同6位の今井遙(150・30点)にも及ばない。選考対象に入る3位以内すら厳しい状況だ。

 今後は、指導するイタリア人のリッツォ・コーチの下、イタリア・ミラノで調整。招待を受けたアイスチャレンジ(19日開幕、オーストリア・グラーツ)に出場する。「もう1つ招待を受けています。思い入れのある場所であるし、ぜひ出たい」と、別の海外大会から招待を受けていることを明かした。ジュニア国際大会初優勝を飾ったクロアチア・ザグレブでのゴールデンスピン(12月上旬)で実戦を経験する。

 「全日本は日本での最後の試合になる。(世界女王になった)2シーズン前の自信を取り戻したい」。審判の日までに、かつての輝きを取り戻せるか。

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