大相撲 元幕内の矢後が引退会見「最後までやり切れました」右ヒザの故障に苦しむ「手術を受けたが変わらなかった」

引退会見で花束をもらい笑顔で写真に納まる矢後(撮影・持木克友)
引退会見で花束をもらい押尾川親方(右)と笑顔で写真に納まる矢後(撮影・持木克友)
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 「大相撲秋場所・14日目」(26日、両国国技館)

 元幕内で西三段目22枚目の矢後(本名・矢後太規、北海道出身、32)が26日、国技館内で師匠の押尾川親方(元関脇豪風)と引退会見を行った。13日目に千代雷山を寄り切り、今場所を3勝4敗で終え、日本相撲協会に引退届を提出し、受理されていた。

 矢後は「一言で言うのは難しいけれど、関取も幕内も経験できた。アマチュアの頃からヒザを痛めていて、どれだけ通用するか分からなかったが、やれるだけやってみようという気持ちでした。最後までやり切れました」と語った。

 4年前に十両から幕下に転落。「いつか戻れると思って頑張っていましたが、ここ数場所は成績が良くなく、先場所に親方に相談しました」と引退を決意。腰、両膝のケガに苦しんだが、中学時代に痛めた右膝に最も悩んだという。「希望を持って手術も受けたが、元通りにはならなかった。厳しい状態は変わらなかった」と語った。

 尾車部屋で一時一緒だった同級生の友風(中村)のことに触れると「一番特別な…友風のことを思うと泣けますね」と感慨を口にした。思い出の一番は、新入幕だった2019年1月場所で阿武咲を下して勝ち越しを決めた13日目。「勝ち越せて、とにかくうれしかった」と思い返した。

 矢後は埼玉栄から中央大に進み、4年生時にアマチュア横綱のタイトルを獲得。尾車部屋に入門し、幕下15枚目格付け出しで2017年夏場所初土俵。所要2場所で十両に昇進し、2019年初場所新入幕。最高位は西前頭10枚目だった。

 今後は都内で働きながら、中央大の相撲部への指導にも関わっていくという。「感謝しかないです。応援があったからこそ、ここまで続けられた」と語った。故郷の北海道で暮らす両親に向けては「相撲を始めたときからずっと応援してもらった。迷惑しかかけていない。親孝行をしたいです」と思いを口にした。

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