女子100M障害・中島ひとみ 日本新記録更新V 待望の12秒6台に「やっと出た。本当にうれしい」
「陸上・富士北麓ワールドトライアル」(9日、富士山GXスタジアム)
女子100メートル障害の中島ひとみ(31)=長谷川体育施設=が予選1組(追い風2・0メートル)で12秒62の日本新記録を樹立した。決勝(向かい風0・2メートル)も同タイムで制した。福部真子(日本建設工業)が2024年7月に出した従来の記録を0秒07更新した。男子100メートル決勝は山本匠真(24)広島大大学院)が10秒10で優勝。元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は予選を全体トップの10秒03で走ったが、決勝は欠場した。
ハードル間を速いリズムで走り、滑らかに障害を越えていく。女子100メートル障害予選で中島は追い風に乗り、待望の12秒6台に到達。自己記録を0秒09更新し「やっと出せたなという気持ち。本当にうれしい」と、とびきりの笑みを広げた。
向かい風の決勝で同タイムを出したことが、さらに価値を高める。予選で日本記録を出しても「一つの通過点」と切り替えた。納得の飛び出しから前半を焦らず進めたことで、後半の伸びが生まれた。「この風でも出せたというのはすごく収穫」と胸を張った。
31歳でたどり着いた日本記録に「昔の自分に言ってあげたい」と感慨を口にする。今秋のアジア大会では金メダルが目標。「まずは12秒6台を安定させ、5台を目指したい」とさらなる飛躍を期した。
