バレー男子日本代表・佐藤駿一郎容疑者 大麻所持で逮捕 全選手&スタッフ尿検査実施へ 代表始動会見は中止、急きょ説明会
都内のパチンコ店で乾燥大麻を所持したとして、警視庁は28日、麻薬取締法違反(所持)の疑いで、バレーボール日本代表の佐藤駿一郎容疑者(26)を逮捕した。日本バレーボール協会は同日付で佐藤容疑者の日本代表登録を抹消。国分裕之専務理事、南部正司技術委員長、内藤拓也業務執行理事が都内で会見し、謝罪した。
日本代表選手が大麻所持疑いで逮捕されるという、衝撃的な事態が発生した。日本協会は予定されていた日本代表始動会見を中止し、急きょ報道陣への説明会を開催。国分専務理事は「大変申し訳ない。重く受け止めている。(始動会見の日に)このような事態になったことは誠に遺憾に思っている」と頭を下げた。
逮捕容疑は27日夕、東京都板橋区のパチンコ店で乾燥大麻を所持した疑い。日本代表は東京都北区にある、トップアスリートの国際競技力の向上を目指すトレーニング施設、ナショナルトレーニングセンター(NTC)での合宿中。協会によると佐藤容疑者は25日の練習から合流した。26日も練習を行った。27日昼頃に宣材写真の撮影があり、その後の自由行動でチームメート数人とパチンコ店に訪れた。その後、置き忘れたバッグの中から大麻が見つかった。
発覚後に一度、NTCに戻った佐藤容疑者は南部技術委員長と会話し、謝罪。同技術委員長は「本人からは『大変ご迷惑をおかけしました』という反省の言葉を聞いている。(否認は)一切ございません」とした。
2008年のNTC開設以来、利用中の日本代表選手が逮捕されたのは初めてになる。国分専務理事は、大麻がNTCに持ち込まれていた可能性について「NTCに入ってから外出しているので持ち込まれていると推測している」というが、ほかの選手の所持品検査では大麻などは見つからなかった。チームドクターに指示を仰ぎながら選手、スタッフ全員の尿検査も行う予定だという。
6月のネーションズリーグ(VNL)や、ロサンゼルス五輪の出場権をかけたアジア選手権も行われるシーズン。南部技術委員長は「VNLに向けて強化をスタートするが、わずかしか(時間が)ない中で選手たちが良いスタートを切れるようにしっかりと向き合って、解決してやっていければ」と語った。
◆佐藤駿一郎(さとう・しゅんいちろう)2000年5月17日、仙台市出身。14歳のときにバレーボールを始め、東北高に進学した。3年生のときに日本代表登録メンバーに入った。U19、U20、U21、U23などの年代別日本代表に選ばれ、22年、25年世界選手権代表。東海大卒業後にジェイテクト入りした。24年にフィンランドリーグでプレーし、25年にSVリーグの名古屋に入団。ポジションはミドルブロッカー。205センチ、95キロ。
