阪神・高橋 自己最多6勝目!交流戦初白星導いた 連敗止めて首位キープ 自身も交流戦初星 圧巻の防御率0・86
「ロッテ0-1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
チームを救う、大きな1勝だ。阪神の高橋遥人投手(30)がロッテ打線を8回2安打無失点に封じて、自己最多の6勝目を挙げた。チームの交流戦初勝利を呼び込み、連敗も3でストップ。高橋自身もプロ9年目で交流戦初白星となり、ヒーローインタビューでは幕張の虎党へ感謝を伝えた。
威圧的な敵地の大声援と、虎党の温かい拍手が交錯した。リードは1点。この日唯一のピンチに、高橋はギアを上げた。「絶対に抑えたいっていう気持ちが出た」。7年ぶりの交流戦登板で並べた8つのゼロ。チームを連敗脱出に導く、圧巻の106球だった。
最終盤にヤマ場が訪れた。二回に先制後は膠着(こうちゃく)状態が続き、迎えた1-0の八回。1死から厳しいコースをついた末に連続四球を与えた。続く代打・ポランコの右直で二走がタッチアップし三塁へ。2死一、三塁で1番・小川と対峙(たいじ)。ここからが真骨頂だった。
150キロ内角直球で追い込むと、3球目にはこの日最速151キロを計測。ワンバウンドのボールとなったが、続くツーシームで二ゴロに仕留め危機を脱した。試合終盤でも衰えるどころか、勝負どころで威力が増した生命線。「伏見さんがワンバウンドを止めてくれて本当に感謝したい」と話しつつ「抑えることの次に意識するのは球速なので、自分の限界の先がまだあるんじゃないかって思えた1球になった」と充実の表情を浮かべた。
初回先頭に対して初球死球を与えるなど、これまでと比べると立ち上がりは不安定だった。「どの環境でも自分の球を投げられるのが本当に良い投手。そういう面ではまだまだ」と反省。それでも尻上がりに調子を上げ、「修正してきたのも技術」とうなずいた。球団初となる5月までの5完封とはならなかったが、8回2安打無失点でリーグ2位の今季6勝目。開幕から2カ月で、キャリアハイを更新した。
シーズン前には偽らざる思いを明かした。「良くないんですけど、僕は結構(周囲に)左右されるタイプ。リハビリ組の時はどうしても、元気な人が試合している姿を見るより、同じケガ人の人が頑張っている姿を見る方が『オレも頑張ろう』と思った」。計5度の手術を乗り越え、新たな景色を見続けているプロ9年目。今度は左腕が、まばゆすぎる“希望の光”となっている。
ここまで負けなしの防御率0・86と圧巻の数字に、オールスターのファン投票でも先発部門トップをひた走る。「抑えないとふさわしくない」と遠慮がちに話した左腕。チームのために腕を振った先に、野球人生の新たな1ページを刻む。
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