王者青学大が歴史的大逆転V「声を大にして言いたい。僕が“新・山の神”です!」5区投入のエース黒田朝日が異次元区間新で3分25秒差逆転 1区16位出遅れからミラクル往路3連覇
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)
青学大が5区大逆転で往路新記録となる5時間18分9秒で3年連続の往路優勝を飾った。2度目の総合3連覇に王手をかけた。5区に投入された大エースの黒田朝日(4年)が3分25秒差を逆転。1時間7分16秒の区間新記録という歴史的な快走でチームをトップに導いた。若林宏樹(青学大)の持っていた1時間9分11秒の区間記録を1分54秒更新した。
4区終了時点では5位だった、上りに入ってグングンのスピードをあげ、城西大、国学院大、中大と抜いていくと、昨年の区間2位で“山の名探偵”の異名を持つ工藤慎作(3年)も射程圏に。残り1・5キロで工藤をとらえて、両腕ガッツポーズとともに歓喜のゴールへ飛び込んだ。
1区16位スタートからジワジワと順位を上げて、エース黒田での大逆転劇。原監督は「1代、2代、3代、4代じゃなくて、新・山の神誕生です!」と大興奮。「想定では1時間7分50秒を想定していたが、それを約35秒上回った。本当にすごいキャプテン。感動しました」と舌を巻いた。「みんながすばらいい走りをしたなら監督はいらない。デコボコ駅伝ですけど、悪かったものを学生達が取り返してくれた。チーム青山、一致団結した取り組みだった」とうなずいた。「輝け大作戦」については「100点満点。皆さん、輝きました!」と両手を広げた。
黒田も「ほんとに最後の方は無我夢中で全然記憶もない。なんとか往路優勝できてほっとしている。よくて3位とかかと思っていたけど、実力以上のものを発揮できた。ここは声を大にしていいたい。僕が“新・山の神”です!」と胸を張った。
青学大は花の2区投入が有力視されていたエースの黒田を山上りの5区に起用するサプライズ。名将原晋監督が勝負手に打って出たが、序盤は苦しい展開を強いられた。1区で当日変更で起用した昨年10区区間賞の小河原陽琉(2年)がまさかの16位に沈み、トップの国学院大から1分19秒差で2区に。当日変更で2区に投入された飯田翔大(2年)が5人抜きの力走を見せたが、先頭からは2分15秒差の11位で3区に入った。3区の宇田川瞬矢(4年)も3人を抜いたが、首位との差は離れ、3分16秒差の8位で4区へ入った。
それでも4区の平松享祐(3年)が区間3位の走りで5位まで浮上し、首位と3分25秒差で5区の黒田にタスキを渡した。
箱根駅伝5区では“山の神”と呼ばれた柏原竜二(東洋大)が09年に4分58秒差をひっくり返した例はあるが、当時は現在より2・6キロ長い23・4キロ。現在のコースになってからは歴史的な大逆転となった。




