2大会連続五輪切符の鍵山優真はVも悔し涙止まらず「弱いなって。ブワーって出てしまった」ジャンプミス続いた苦しい演技も佐藤駿の追撃振り切る
「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、国立代々木競技場)
男子フリーが行われ、22年北京五輪銀メダリストで、SP首位の鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=がフリー183・68点、合計287・95点で大会2連覇で2大会連続五輪代表に決定した。GPファイナル銅メダルで、SP5位だった佐藤駿(21)=エームサービス・明大=は大技4回転ルッツ含め3本の3回転を決める演技でフリー1位の188・76点、合計276・75点で2位に入り、初の五輪代表入りが確実となった。
鍵山はGPファイナル銀メダルですでに代表入りが濃厚な状況だった中で、勝って自力で切符をもぎとった。演技自体は冒頭の4回転サルコー、4回転トーループを決めて好スタートを切ったが、トリプルアクセルからの3連続ジャンプがシングルアクセルに。後半の4回転トーループでは転倒。ジャンプのミスが続き、苦しい演技となった。SPのリードを守りきったが、キスアンドクライでは最後は悔し涙が止まらなくなった。
「率直にいうとまだまだ弱いなっていうのが感想。全部出し切れなかったのが悔しくて。本当に悔しすぎて。優勝できたとかよりも、なんで、弱いなっていうのが感情が溢れ出てきちゃって。あまり表では泣きたくなかったけど、ブワーって出てしまったので」と振り返り、「優勝して1枠目で獲得することができたので、どうやって練習していくか、過ごしていくか計画を立てて頑張りたい。この試合はゴールじゃなくて通過点にすぎない。五輪では悔いのないようにしたい。団体戦も出たいなって思ってるので、どちらともいい成績を残せるように頑張りたい」と本番を見据えた。





