山西利和 2大会ぶり世陸制覇へ決意「今この瞬間のプロセスを大事に」 パリ五輪逃した経験が糧に「大きく成長した変化の1年」
陸上男子20キロ競歩で世界記録を持つ山西利和(29)=愛知製鋼=が19日までに共同通信の取材に応じた。2大会ぶり3度目の制覇が懸かる9月の世界選手権東京大会に向けて「今この瞬間のプロセスを大事にしていけば、おのずと東京でのパフォーマンスは良くなっていくと思う」と決意を示した。
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-3連覇に挑んだ2023年世界選手権は24位。昨夏のパリ五輪には出場できなかった。
「パリを逃した瞬間は僕にとってすごくショッキングな出来事。自分なりに頑張ってきたことが途切れてしまった。でも、今までの価値判断基準を変えたことで、新たな気持ちで競歩と向き合うことができた。新鮮で学びが多く、大きく成長した変化の1年になった」
-東京五輪王者のマッシモ・スタノ(イタリア)と練習する時間が増えたことが大きかった。
「SNS(交流サイト)上のやりとりから始まり、今ではかけがえのない存在。練習内容も包み隠さずオープンにしてくれて、本当にありがたかった。今まで自分がやってきたこととは違う刺激も入って、新しい発想や気づきがある充実の日々を過ごせている」
-本番まで残り約1カ月となった。
「5、6月の欧州転戦は3連勝できて、その後の練習、合宿もいい流れで来ている。もちろん順位や結果にもこだわるが、それ以上に過程の方が大切になる。この1回の世界選手権の経験から得られるものは今更ないかもしれないが、全力で向かっていくプロセスの中で得られるものは間違いなくある。今、自分にできることを積み重ねた先に、世界選手権があればいい」
◇山西利和(やまにし・としかず)1996年2月15日、京都府出身。京都・堀川高で13年世界ユース選手権1万メートル競歩優勝。京都大工学部に進み、20キロで17年ユニバーシアードを制した。世界選手権は19年、22年と2大会連続優勝。21年東京五輪3位。19年度にデイリースポーツ制定「ホワイトベア・スポーツ賞」受賞。愛知製鋼所属。164センチ。





