競歩の山西利和 9月世界選手権の暑熱対策にデータ収集 金メダル奪回へ「久しぶりに速めのペース」

 陸上の競歩日本代表が28日、都内で研修合宿を公開した。男子20キロで世界記録保持者の山西利和(29)=愛知製鋼=は「久しぶりに速めのペース、それなりのボリュームだった。暑さに慣らしながらできたら」と汗を拭った。

 世界選手権(9月、東京)へ向け、暑熱対策が重要となる。この日は8時30分から練習を開始。トラックには陰もあり「そんなに暑くはなかった」と笑ったが、本番は9時45分スタートだ。さらなる暑さが予想されるため「体の反応をいろんな数値を見ながら把握できたら」と、乳酸値や体温を測り、データをもとにレースプランを立てる。

 19年ドーハ大会から2連覇したが、23年ブダペスト大会では24位。今回の目標はもちろん金メダル。「そこへ向かう過程が今一番楽しい」。雪辱を果たす舞台はもうすぐそこまで来ている。

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