競歩男子20キロ世界記録保持者の山西 9月の世界陸上は暑熱対策がカギ「徐々に暑さに慣らしながら」 目標は「一番良いところ、金メダル」
日本陸連は28日、都内のナショナルトレーニングセンターで世界陸上競歩日本代表選手の研修合宿の練習を公開した。男子20キロで世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)が参加し、「久しぶりにちょっと速めのペース、それなりのボリューム(の練習)だった。徐々に暑さに慣らしながらできたら」と振り返った。
9月に行われる東京世界陸上に向け、一つのポイントとなるのは暑熱対策。この日は、日差しは強かったものの、8時30分からの練習でトラックに日陰があったこともあり「そんなに暑くはなかった」と笑ったが、実際の試合は9時45分スタート。さらに高い気温でのレースになると予想されるため、練習中には乳酸値や体温を測り、データを分析。「暑さに慣らしながら体の反応をいろんな数値を見ながら把握できたらと思っている」とした。
また、その結果をもとに練習設定もしていくといい「どれくらいのペースで、(どのくらいの)乳酸の値の幅か。どの辺をターゲットにするか、練習の組み立てのバランスが鍵になるのかなと思います」と、必勝の要を語った。
世界陸上の目標はもちろん金メダル。「一番良いところ、金メダルを目指してっていうのがひとつ。そこに向かう過程が今やっぱり一番楽しくてやっているし、その積み重ねの先に大会が来れば良いなと思います」と力を込めた。





