岡慎之助が2連覇も「喜びきれない。悔しい」鉄棒落下でひやりも橋本大輝との五輪金メダルエース対決を0・2点差で制す 10月世界選手権代表に内定
「体操・NHK杯」(18日、東京体育館)
世界選手権(10月、ジャカルタ)の代表選考を兼ねて男子2回目が行われた。昨夏のパリ五輪3冠の岡慎之介(21)=徳洲会=は、252・109点で2連覇を果たし、代表に決まった。21年東京五輪金メダルの橋本大輝(23)=日本生命・セントラルスポーツ=も、251・909点の2位で世界切符をつかんだ。全日本個人総合選手権(4月)の点数の半分を持ち点に、今大会2日間の合計点で争われた。
岡は最初の床で14・166点をマークして勢いに乗ると、続くあん馬、つり輪、跳馬、平行棒と安定した演技で得点を積み重ねた。5種目を終えてスタート時に1・5差あった橋本との点差は2・1まで拡大。最後の鉄棒では離れ技のコールマンで落下があったものの、その後はG難度のリューキンを決めて逃げ切り、“五輪金メダリスト対決”を制した。
岡は「うれしいですけど、最後ミスがあって喜びきれない。悔しい」と振り返り、大一番に向けて「世界選手権初めてなので楽しみ。たくさんメダルを取りたい」と誓った。
20歳で初出場した昨夏のパリ五輪では、団体、個人総合、鉄棒の金に加え、平行棒で銅と4つのメダルを獲得。一気に体操ニッポンのエースへと昇格した。4月の全日本個人総合選手権からは、橋本との直接対決に注目が集まっており、同大会は橋本に軍配。迎えた今回のNHK杯ではリベンジを果たした。





