「陸上・日本学生個人選手権」（２６日、レモンガススタジアム平塚）

　男子８００ｍ準決勝が行われ、日本記録保持者の落合晃（１８）＝駒大＝が１分４８秒１７をマークし、全体１位で２７日の決勝に進んだ。

　２周目から先頭に抜け出すと、余力を残してそのままフィニッシュ。レース後は大きな息切れなく、さわやかな笑顔で取材エリアに現れ、「大学で初めて８００メートルに出させていただいた。予選から準決勝でレース感覚と調子を上げていけてよかった」とうなずいた。

　滋賀学園高３年で出場した昨年６月の日本選手権８００メートルを制し、同７月には同種目で１分４４秒８０の日本記録を樹立。今春から駒大に進学し、大八木弘明総監督が率いるチーム「Ｇｇｏａｔ」で指導を受ける。

　今季は１５００メートルで初戦を迎えており、この日の８００メートルにも手応え。「１５００メートルに取り組んでスタミナ面で強化できた。今回の予選、準決勝を走ってもまだまだ余裕があるところで、取り組んだ意味はあるのかな」と実感を込めた。

　２７日の決勝では、日本陸連が定める世界選手権（９月、東京）の開催国枠エントリー設定タイムの突破を目指す。８００メートルは、派遣標準記録からプラス１秒３３の１分４５秒８８だ。落合は「そのタイムに近づけるように明日までにしっかり準備したい」と見据えた。