青学大・原監督 海外高地合宿を一刀両断「なんで行くのか不思議」「指導者の自己満足」 指導論熱弁

 第101回箱根駅伝で2年連続8度目の総合優勝を果たした青学大の原晋監督(58)が8日、都内で取材に応じ、指導論を熱弁した。

 同大卒で、指導を行う吉田祐也(GMOインターネットグループ)は、昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代3位の2時間5分16秒をマークし、世界選手権(9月、東京)代表入りが濃厚。すでに大舞台に向けた練習プランを共有しているという。海外へ高地合宿に行くチームが多い中、国内の準高地にあたる長野県・菅平で調整する方針だと明かした。

 強化プランを話す内に、原監督の言葉は熱を帯びていった。「なんであれ(海外の高地合宿)に行くのかは不思議でならない」と疑問視。「移動距離に1日かかって、往復に2日かかる。食事も大しておいしくないし、なんのメリットがあるのか。指導者の自己満足」と、海外調整組を一刀両断した。

 青学大としては夏合宿を菅平で行っており、同地で練習すれば、例年のデータから成果が判断できるメリットがある。箱根出場未経験のサラリーマンから指導者の道に飛び込み、8回の総合優勝を誇る強豪校を育て上げた名将は、「指導者として素人から始まって、ある意味、固定観念がない。トライアンドエラーを繰り返して(指導法の)メソッドを築き上げてきた」と自身の強みを分析。「国内でも十分にトレーニングできる環境はある。移動距離のリスクもない。おいしい食事を用意してくれる宿もある。わざわざコストをかける必要はない」と力強く言い放った。

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