スノーボードハーフパイプ 平野流が貫禄V「結果付いてきてよかった」世界選手権優勝なら五輪代表最有力!
「スノーボード・全日本選手権ハーフパイプ」(2日、高鷲スノーパーク)
ミラノ・コルティナ冬季五輪の代表選考に関わる評価大会の1つとして行われた。男子決勝では、今季のW杯で種目別3連覇を果たした平野流佳(INPEX)が89・75点で優勝。2位には村上広乃輔(オールアルビレックス)、3位には重野秀一郎(日体大)が入った。
小雨と霧で視界の悪い会場に対応し、堂々の滑りを見せた。平野流は1本目から難易度の高い逆スタンスで技を繰り出すと、その後もフロントサイドダブルコーク1440(斜め軸に縦2回転、横4回転する技)などを華麗に着地。1本目から89・75の高得点をたたき出し、ハーフパイプの縁にずらっと並んだ日本のファンを沸かせた。
悪天候で100%の実力が発揮できず「もっとやりたいこと(技)があった。出せなかったのは悔しい」と本人は反省したが、それでも共にW杯を転戦する日本代表勢を抑えてのV。「優勝の結果が付いてきてよかった」と一定の手応えを示した。
今後は冬季五輪を3度制したショーン・ホワイト氏(米国)が新設した「ザ・スノーリーグ」に参加し、17日に開幕する世界選手権(スイス)に照準を合わせていく。優勝ならミラノ・コルティナ冬季五輪の代表推薦基準を満たす大一番だ。平野流にとっては、4位だった前回大会のリベンジの意味合いもある。「表彰台に届かなかった悔しい思いがある。五輪と一緒で一発勝負の勝負強さを出して行きたい」と力を込めた。



