平野歩夢、採点可視化を提起「選手は命張っている。スルーしない方がいい」不可解判定巡り

金メダルを手にする平野歩夢(撮影・高部洋祐)
会見する平野歩夢(撮影・高部洋祐)
会見する平野歩夢(撮影・高部洋祐)
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 北京五輪スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ=が12日、メダリスト会見を行った。

 平野は金メダルを決めた3本目と同じルーティンを2本目で成功させていたが、91・75点と低い点が出され、その時点で2位に止まった。これが不可解判定として世界中に波紋が広がっている。

 平野は2本目の採点についての思いを吐露。「まずは僕が思っているように、周りの人も同じように思ってくれていた。僕以上にもっと怒っている人もいたり。僕だけじゃなく、今後のスノボのジャッジの基準として、しっかり今回はどこをみていたのかという説明を聞くべきだとは思いますし、競技やっている人たちは命を張って、リスク背負っている。選手のために整理させた方がいいんじゃないか」と、問題提起した。今後のスノーボード界を思い「振り返ってみると、スルーしない方がいいんじゃないかというところはある」と、改めて語った。

 ハーフパイプの採点は、パイプ上で繰り出される5~6つの技を6人の審判員が全体の印象で採点。各審判が出した得点の最高点と最低点を除いた平均点で競う。今回の事象はフィギュアスケートのように技1つ1つに得点があるわけではなく、印象が大きく左右するために起きた事象といえる。

 平野は言葉を選びながら「スノーボードは幅広くて、色んなスタイルあるからこその魅力、自由さが1つのかっこよさとしてある」としつつ「それはそれとして切り分けるべき。競技の部分では競技の高さ、グラブ、そういうものを計れるように整えていくべきだと思います。ジャッジの評価は、そういう意味では、まだまだちゃんとしていない。選手の最大のリスクを抱えてやっているものに対して、もっと評価してジャッジするべき。なにか新たなシステムを、他の競技ではそういうのがあるので。大会と大会ではないものきりわけた上で、しっかりするべき時代になってきたんだと思う」と、強く訴えた。

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