競歩・池田向希 ドーピング違反で4年間の資格停止処分 本人は否定「今回の裁定は全く納得がいきません」
旭化成は14日、陸上男子20キロ競歩で2021年東京五輪と22年世界選手権で銀メダルの池田向希選手(26)=旭化成=が、世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」からドーピング違反の疑いで暫定的な資格停止処分を受けていた問題で、審問の結果、同日から4年間の資格停止処分を科す裁定が下されたと発表した。
経緯は24年6月28日にAIUから血液ドーピングの疑いがあるとの通知を受けた。池田側は7月24日に専門家の見解を示して7月24日に弁明書を提出したが、11月1日に暫定的資格停止処分を科された。
その後、池田はAIUに対して、アンチ・ドーピング規則違反立件に対する不服申し立てを提出。2月6日から8日に「Disciplinary Tribunal」の審問が開催された結果、ドーピング違反が認定され、4年間の資格停止処分(原則として2024年11月1日から本日までの日数を減算)を科す裁定が下された。
池田は同日、旭化成を通じ「私は絶対にドーピングをしていませんので、今回の裁定は全く納得がいきません。あらぬ疑いをかけられ、全くもって理解し難い状況です。裁定が出た本日まで、今後の大会の出場を諦めずに練習に取り組んできました。このまま身に覚えのないことで処分を課されるのは、極めて不条理と思わずにいられません。裁定の詳細が入り次第、適切な対応を検討いたしますので、今後ともご理解とご支援をいただければ幸いです」とコメントした。
池田は昨夏のパリ五輪は7位だった。
旭化成は「池田選手本人からのヒアリングのみならず、医学的見地からも多くの専門家の方々の意見書を頂戴し、池田選手のアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の裁定は極めて遺憾です。Disciplinary Tribunalからの正式な裁定書面の内容を含め、必要な情報を収集の上、今後の対応について池田選手および関係者の皆様と協議・検討してまいります」とコメントした。