34歳の入江陵介 まさかの3位で五輪ならず「最後バテた」競泳界最多5大会連続五輪出場逃す 進退明言せずも「自分を褒めたい」

 プールから上がり一礼する入江陵介(撮影・吉澤敬太)
 プールから上がり、声援に手を挙げて応える入江陵介(撮影・吉澤敬太)
 五輪を決めた竹原秀一(左)を祝福する入江陵介(撮影・吉澤敬太)
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 「競泳・パリ五輪代表選考会」(22日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル背泳ぎが行われた。21年東京五輪代表の入江陵介(イトマン東進)は3位。タイムも1分58秒37で、日本水泳連盟が定める派遣標準記録(1分56秒92)を突破できなかった。これで、日本競泳界最多となる5大会連続の五輪代表入りが消滅した。

 入江はレース後、「やれることはやった。最後バテてしまったけど、噛み締めながら泳げた。自分を褒めてあげたい」と納得の表情。今後について口にしなかったが、「ずっと競泳一本。青春含めて競泳で生きてきた。パリを決められなかったのは残念」と語った。

 1位は竹原秀一(東洋大)。1分56秒28で初の五輪を決め、抱擁を交わした入江からも祝福された。「泣きそうになったが、陵介さんの分まで自分が引っ張っていきたい」とうなずいた。

 入江は19日の100メートル背泳ぎで派遣標準記録を切れず、本命種目で代表入りを逃した。さらに松山陸(銀座千疋屋)に1位を譲ったため、リレー代表も限りなく不可能な状態となっている。

 中1日で迎えた21日の同200メートル準決勝は「終わったことは仕方がない」と切り替え、2位通過。決勝に向けて「集大成になる。自分のレース1本をやり切りたい。1位通過の竹(原秀一)ちゃんの調子がいいので、若い力を借りていけたら」と闘志を高めていたが、届かなかった。

 21年東京五輪後は31歳で引退も考えたが、現役続行を決断。北島康介、松田丈志を超える競泳界最多の5大会連続五輪出場がモチベーションだった。34歳は「競泳で5大会、五輪に行った選手はいない。1人目になれるように頑張りたい」と語っていた。

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