「牛の世話で帰った」梅木真美が柔道無差別級初Vも畜産業の両親は決勝見届けられず「ありがとう伝えたい」

 体重無差別の全日本女子選手権で初優勝した梅木真美
 決勝で児玉ひかる(右)を攻める梅木真美。一本勝ちで初優勝した
 体重無差別の全日本女子選手権決勝で、児玉ひかる(下)を抑え込む梅木真美
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 「柔道・全日本女子選手権」(23日、横浜武道館)

 体重無差別で行われ、16年リオデジャネイロ五輪78キロ級代表の梅木真美(28)=ALSOK=が、5度目の出場で初の日本一に輝いた。決勝は78キロ超級の児玉ひかる(SBC湘南美容クリニック)に先にポイントを奪われたものの、横四方固めで抑え込んで一本勝ち。「女子柔道の日本一を決める大会で優勝したい気持ちはずっとあった。今回優勝できてうれしい」と声を弾ませた。

 地元大分県から両親も応援に駆けつけたが、午後5時半頃に行われた決勝前には帰路に就いており、日本一の勇姿は見せられなかった。畜産農家を営んでいるため日帰りで訪れており「泊まるのは厳しい。牛たちのもとにお世話で帰って行った」と笑いつつ、「日帰りでも来てくれるのでうれしい。優勝する姿は(生で)見せられなかったけど、ありがとうと伝えたい」と感謝を込めた。

 環太平洋大時代の15年世界選手権で世界女王に輝き、翌年のリオ五輪にも出場した28歳。24年パリ五輪に向けては代表争いで後塵を拝しているが、「立場的には厳しい状況だが、少しでもチャンスがあるなら最後までしがみついていきたい。世界で戦える準備をしていきたい」とアピールした。

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